北欧のそよ風が六本木に吹く——プレミアムウォッカ「DANZKA(ダンズカ)」と匠の技が織りなす新たな体験

北欧のそよ風が六本木に吹く——プレミアムウォッカ「DANZKA(ダンズカ)」と匠の技が織りなす新たな体験

六本木の地下。木樽の熟成庫をイメージした落ち着いた空間に、3,000本を超える酒類が壁一面に並ぶ「CaskStrength(カスク ストレングス)」。2003年のオープンから22年という歴史を持つこの店で、店長を務める山田一隆(やまだ かずたか)さんが手にしたのは、北欧デンマーク発のプレミアムウォッカDANZKA(ダンズカ)だ。

「最初に見たときは、まずボトルのインパクトに驚きました。1Lという珍しいサイズで、デザインも印象的で」

しかし山田さんは、その味わいにも驚いたと言う。バー営業の合間を縫っては醸造所へと足を運び、自分の目と耳と舌で酒の品質や造り手の想いを確かめる山田さんに、DANZKA(ダンズカ)の魅力を聞いた。

CaskStrengthが誇る、圧倒的な酒コレクション

CaskStrengthに一歩足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは壁一面に並ぶ膨大な酒瓶だ。店内には合計3,000本ほどの酒が並び、奥のテーブル席、さらに壁の向こう側の6席の個室カウンターにも、全体が酒類で満たされている。

——入り口からは想像もできない空間で、驚きました。

山田さん:お客様からも「まさか奥にこんな場所があるとは」と驚かれます。「CASK」は英語で木樽を意味するのですが、それらを熟成する空間をイメージしてデザインされた空間です。入り口は洞穴に入るかのような狭さなのですが、入ったら意外と開放的で、壁一面は酒類で満たされている。酒を楽しむことに特化した空間ですね。

——さまざまなお酒が並んでいますね。

山田さん: はい。ウイスキーの熟成庫をイメージしているとはいえ、ウォッカやジンも取り扱っています。後方にはワインセラーもあり、1,000本ほどワインが収蔵されていますね。日本酒や焼酎もご用意していますので、あらゆるジャンルのアルコールをお楽しみいただけると思います。

お酒の数は、常に増え続けています。特に日本ではウイスキーの蒸留所が増加しており、新しい銘柄との出会いが絶えません。現在日本国内で稼働している蒸留所は120ヶ所ほどですが、実は今後80か所が増える予定なんです。本場のスコットランドでも稼働しているのは150ヶ所なので、日本は本場を超すいきおいといえます。

酒の魅力を伝えるのも、バーテンダーの仕事。山田店長のこだわり

山田さんは新しい情報が毎日のように届くなかで、毎年5〜10回ほど国内外の蒸留所を訪問しているという。現在はインターネットでもさまざまな情報が手に入るなかで、自ら現地へ足を運ぶ理由について聞いた。

—— なぜ、蒸留所に行かれるのですか。

山田さん: 私たちの仕事は、カクテルを作ることだけではありません。取り揃えているお酒の魅力を余すことなく、お客様に味わっていただくことも大切な使命だと思うんです。

お酒って、価格に関係なく、一つ一つの銘柄が真摯で真剣に作られているんですよね。お酒を知れば知るほど、蒸留所に行けば行くほど、それはヒシヒシと感じます。だからこそ、私たちはバーテンダーとして美味しいお酒や居心地の良い空間を提供するだけでなく、造り手の皆様に代わってお酒を提供する者として、責任を果たしたいと考えているんです。

—— バーテンダーとしての誇りを感じます。接客でも意識されていることはありますか?

山田さん:お客様がご来店いただいたときの状態は、よく観察しています。

暑い日に少し疲れた表情で入ってきたお客様には、ロックやストレートを勧めるよりも、炭酸の効いたすっきりしたものをご提案したり、2軒目として訪れるような時間帯には一店舗目で味わったものの余韻を踏まえたものをご用意したり。

私はお客様と沢山の会話をするほうではないのですが、多くを語らずとも感じとれる所作や雰囲気を見て対応するのが好きなんですよね。あくまでも主役は、お酒とお客様。バーテンダーとしての私は黒子に徹したいと考えています。幼い頃から書道をしていたので、茶道や華道のように日本人らしい所作や「侘び寂び」を、無意識に実践しているのかもしれません。

DANZKA(ダンズカ)は他を邪魔しない、綺麗なウォッカ

3,000本以上の酒を取り揃え、自身が五感で味わった酒の魅力を日々客に伝える山田さんに「DANZKA(ダンズカ)」の魅力を聞いた。

——はじめてDANZKA(ダンズカ)を知ったときの、印象について教えてください。

山田さん: まずは見た目に驚きました。お酒のボトルは700mlが一般的なサイズなので1Lという大きさは珍しいですし、ステンレスボトルはスタイリッシュでインパクトがありますよね。「キンキンに冷やしたら、キャンプ場にも持参できそう」などと、仲間とも会話が弾みました。

味は非常に綺麗で、クリア。水のようにサラッとした印象ではあるのですが、その中にそよ風が吹いているような爽やかな印象もあり「何杯でも飲める」と思いました。お酒を飲んでいる感覚はあるのに、引っかかりがないんですよね。

特に「DANZKAFIFTY(ダンズカ フィフティー)」は、日本では珍しい50度のウォッカですが、アルコールの主張は感じるのに、まったくそんな感じがしないんです。ある意味、危険なお酒ですよね(笑)。「DANZKATHE SPIRIT(ダンズカ ザ スピリット)」はFIFTYに比べると、より甘さを感じました。やっぱり50度のお酒に比べるとやわらかくしなやかな印象があるので、万人ウケすると思います。

実際に、DANZKA THE SPIRITを使った「ウォッカトニック」を作ってもらった。実はウォッカトニックは「CaskStrength」の中でも、大切にされているメニューだという。

山田さん: CASKには姉妹店があるのですが、西麻布の店舗名は「Wodka Tonic(ウォッカトニック)」といいます。

初代の代表が初めて飲んだカクテルがウォッカトニックだったことに由来しているのですが、だからこそ「とりあえず生ビール」ではなく「とりあえずウォッカトニック」というオーダーも多いんです。私もそちらの店舗に立たせていただく機会があるので、他店のバーテンダーより何十倍ものウォッカトニックを作ってきたと思います。

ウォッカトニックは、使用するウォッカによって全く味わいが異なるんですよ。トニックウォーターとの相性も変わりますし、原材料に余計なものが混じっていると一気に雑味が出て、飲みにくいカクテルとなります。逆に原材料にこだわったウォッカは、とても飲みやすいですし二日酔いにもなりにくいんです。

だからこそ、DANZKA(ダンズカ)と出会ったときの驚きは大きくて。FIFTYはライ麦100%、THE SPIRITは小麦100%と原料も厳選されたピュアなものですし、FIFTYは単式蒸留で6回、THE SPRITは単式蒸留で7回蒸留をしています。複数のフィルターを通しているため、本当になめらかでカクテルに使用しても、本来の味を邪魔しません。

「邪魔をしないのは当たり前では?」と思われる方も多いかもしれないのですが、これって本当にすごいことなんですよ。「当店で提供するウォッカトニックに、DANZKA(ダンズカ)を使用しても良いかな」と感じたくらいです。

「もう一つ『飲みやすすぎて危険だな』と感じたカクテルがあります」と山田さんが提案したのは、ブラッディマリー。スパイスなどは使用せず、トマトジュースとDANZKA(ダンズカ)でシンプルに仕上げた一杯をいただいた。

山田さん: ブラッディマリーで使用するトマトジュースは、フレッシュなトマトの状態で仕入れています。静岡県から届くトマトを絞って裏ごしし、ご提供します。

使用するのは「DANZKA FIFTY」です。50度のウォッカとトマトジュースは、合わせると刺激が強くて飲みにくいのでは?と思われる方も多いかもしれないのですが、飲んだらその飲みやすさに驚くと思いますよ。

山田さん:カクテルの状態でも15%はあるのですが、カクテルにする際に空気を含んだことで、よりアルコールを感じにくくなっているのだと思います。「DANZKA FIFTY」がトマトの甘みを引き立てているものの、塩と一緒に飲むとより引き立ち、飲みやすいものになりますよね。

用途・好みによって使い分けて。DANZKA(ダンズカ)の可能性にせまる

—— DANZKA(ダンズカ)はどんな方におすすめしたいですか?

山田さん:「THE SPIRIT」と「DANZKA FIFTY」でそれぞれ異なるのですが、ウォッカにあまり親しみのない方でも楽しめるのは「THE SPIRIT」だと思います。ソーダやトニックなど、シンプルな割り材に合わせるときや、フレッシュなフルーツなど合わせる素材の味をそのまま引き立てて楽しみたいときに、活躍してくれそうです。

「DANZKA FIFTY」は、がっつりとしたアルコールを感じたい方に。個人的には「DANZKA FIFTY」にワイルドで男性的な印象を持っているんです。「ウォトカマティーニをシェイクで」というセリフを思い浮かべる方には、50度の方がいいかなと。がっつりしたアルコールを感じたい方ですね。

共通してDANZKA(ダンズカ)は、綺麗で上質なウォッカという印象があります。とくに若い方の間だととにかく楽しくたくさんお酒をのみたいという方もいると思うのですが、アルコールの風味は感じつつも後に残らない。そんなお酒も飲んでみていただき、ウォッカやカクテルの世界を楽しむきっかけとなれば嬉しいです。

山田さんのDANZKA(ダンズカ)への評価は、単なる商品の良さを超え、作り手の哲学と重なる部分も多い。「何の邪魔もしない」という表現は、山田さんがバーテンダーとして「黒子に徹する」姿勢とも通じるものがある。

こうしてDANZKA(ダンズカ)は、CaskStrengthの3,000本を超えるコレクションに追加された。お酒への探究心とこだわりをもったバーテンダーによって今後DANZKA(ダンズカ)が提供されれば、より多くの愛酒家がこのプレミアムウォッカと出会うことになるだろう。数多のお酒の中から今後DANZKA(ダンズカ)がどのようなシーンで愛され、どんな物語を紡いでいくのか。その瞬間を想像するだけで心が躍る。

◆ CaskStrength(カスク・ストレングス)

住所:東京都港区六本木3-9-11 メインステージ六本木B1
電話:0364329772
営業時間:18:00〜GoodTime
ホームページ:https://www.cask-s.com/